テキストサイズ

16才の初恋

第2章 桜



「藤枝さん、ちょっと。」

帰り際先生に呼ばれた。

「君の心臓のことだけど、私からみんなに伝えた方がいいかな。それとも、『大丈夫です。自分で言いますから。』」


言われる事は想像どおりだったから、先生が言い終わる前に答えた。

『今までもずっとそうしてきましたから。』


「そうですか。じゃあ話はそれだけです。気をつけて帰ってくださいね。」


『はい。さようなら。』

「さようなら。」


今日から最後の学園生活スタートだ!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ