異性になったら
第2章 目覚めて
ん…朝か。面倒くさい。大学に入れば、刺激に満ち足りた日々が送れる。そんな幻想を抱いていた頃が早くも懐かしい。確かに刺激には満ちている。が、その刺激は少なくとも俺に取っては毒でしかないのだ。そんな毒を避けるように生きていて、しかも大した目標もない。そりゃあ嫌にもなるわけだ。
さて、そろそろ起きなくちゃ。どんなに嫌でも単位は取っておかないと流石に両親に示しがつかない。のそりと起き上がる。重い。学校に行く朝と言うのはいつだって体が重い。特に胸の辺りがおもりがあるかのように重い。その見えないおもりを退かすかのように俺は胸の辺りを手で払う。むにっ。いやに柔らかいおもりだ。でも、柔らかいものって案外重たいからな。こんなものだろう。起き上がり、何気なく鏡を見る。そこには胸に二つのおもりをつけた自分の姿が映っていた。
「な、なんだよこれ!!」叫ばずにはいられなかった。なにせ自分の体が異性のものとなっているのだ。誰だって叫ぶであろう。乱暴に衣服を脱ぎ捨て確認する。豊か…とまではいかないが十分な柔らかさを感じさせる胸。いや、下はまだ分からない。トランクス越しにそっとそこを撫でる。そこを撫でた時に触れる感触はない。
「そんな…。」おそるおそる下着を下げていく。見るな。やめろと心は叫ぶ。そんな心を無視してまで、俺に生まれ変わった股間を覗かせるものはなんなのだろう。いや、それもまた俺の心なのだろう。男性としての繁殖への欲求に満ちた心がその光景を焼き付けろと命令する。急に変化した体に心が着いていけていないのは明確であった。着いていけていないからこそ、自分の股ぐらを異性のものと認識し、欲求を煽ってきているのだ。ぎゅうっと自らの腕を抱いて、耐えるしか俺にはできなかった。
さて、そろそろ起きなくちゃ。どんなに嫌でも単位は取っておかないと流石に両親に示しがつかない。のそりと起き上がる。重い。学校に行く朝と言うのはいつだって体が重い。特に胸の辺りがおもりがあるかのように重い。その見えないおもりを退かすかのように俺は胸の辺りを手で払う。むにっ。いやに柔らかいおもりだ。でも、柔らかいものって案外重たいからな。こんなものだろう。起き上がり、何気なく鏡を見る。そこには胸に二つのおもりをつけた自分の姿が映っていた。
「な、なんだよこれ!!」叫ばずにはいられなかった。なにせ自分の体が異性のものとなっているのだ。誰だって叫ぶであろう。乱暴に衣服を脱ぎ捨て確認する。豊か…とまではいかないが十分な柔らかさを感じさせる胸。いや、下はまだ分からない。トランクス越しにそっとそこを撫でる。そこを撫でた時に触れる感触はない。
「そんな…。」おそるおそる下着を下げていく。見るな。やめろと心は叫ぶ。そんな心を無視してまで、俺に生まれ変わった股間を覗かせるものはなんなのだろう。いや、それもまた俺の心なのだろう。男性としての繁殖への欲求に満ちた心がその光景を焼き付けろと命令する。急に変化した体に心が着いていけていないのは明確であった。着いていけていないからこそ、自分の股ぐらを異性のものと認識し、欲求を煽ってきているのだ。ぎゅうっと自らの腕を抱いて、耐えるしか俺にはできなかった。