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なぜ?

第9章 遠距離

「名津子っ!大変よっ!」
「何ジョディ?どうしたの?」
「これっ!」
ジョディは私にスマホの画面をつきだす。
「何?Twitter?私やらないからわかんない。」
「そうじゃなくって!この写真見てっ!」

そこにはうちのお店で撮った数々の写真。
ジョディのキメ顔や、料理や外観の写真が並んでいた。

写真にはコメントが付いていて、メンバーが必ず寄るだの、
ニックンが美味しいと言ってたパンだの書かれていた。

写真はどんどん追加され、転用され、更新されていった。
「あら?これって?」
そこには今日と同じ服をきたジョディの写真と、今日のランチの写真。
客席を振り返れば、カシャカシャ鳴りっぱなしだ。

「ねえ名津子、ジュノたちは自分達の影響力って知らないんじゃないの?バカなの?」
「ジョディ、言い過ぎよ。協力したつもりなんじゃないの?それに、このジョディ、すっごく美人よ!」
「えっ、そう?恥ずかしい~~彼氏がいっぱいできたらどうしよう~!」

私もこのときはまさかこれがキッカケで自分の存在がバレるとは思ってなかった。

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