テキストサイズ

なぜ?

第20章 遠距離2

俺は昼過ぎに空港に着き、その足で事務所に向かった。

「こんにちは~。」
「あっ、ジュノ!お帰り!」
「ただいま、チャンソン!」

俺は久しぶりのチャンソンとの再開を喜ぶ。
俺たちの声を聞いて、みんなが出迎えてくれる。

「鬼畜、お帰り。」
「違うよテクヒョン、人でなしだよ。」
「ウヨン、それはあんまりだ、せめて暴君ぐらいにしとかないと。」

…どれも一緒だ。俺のことを何だと思ってんだ?

「おっ、帰って来たのか?歩く生殖器!」
コイツだ、コイツが一番ヒドイ。ムカつく!
俺は声の主を睨む。
「ただいま、マネージャー。」
笑顔で佇むマネージャー、超怖っ!


俺はメンバーとの再会を楽しませて貰えず、マネージャーに首根っこを捕まれ、ミーティングルームに監禁された。
まるで取り調べ、気分はさながら逮捕された犯人だ。

カツ丼出てくんのかな~?ライト当てられて「吐け!」とか言われんのかな~?
俺は緊張からどうでもいいことを考えていた。


「名津子さんの具合はどうだ?」
「えっ?ああ、うん、落ち着いた。」
「そうか。良かったな。」

あれっ?怒鳴られるって思ったのに、意外。俺は拍子抜けして、警戒心が溶けた。

「で?今日は名津子さんに空港まで送ってもらったのか?」
「ううん。ジョディ。」
「名津子さんは?」
「寝てた。」
「何で?」
「俺が抱き潰したから。」

あれっ?何か顔色が変わった。しかも段々と般若のような顔になってきた。
ヤバイ?俺、マズイこと言った?
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ