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上エッチ新幹線

第2章 浜崎健太の事情①

「あっち向いちゃダーメ」

椎名理佳が俺の頭を押さえ付ける。

「私だけ見て」

頭を押さえ付けられた状態で
唇を重ねられた。

「ちょッ!何するんですか!」

つい突き飛ばしてしまった。

「あ……すみません!」

咄嗟に謝る俺に椎名理佳がしがみついた。

「だって……健太のこと……好きなんだもん」
「す……好きって……え?……えぇ?」

会って間もないこの俺を?

「健太が好きなの……ホントだよ……」

椎名理佳は瞳を潤ませ俺を見つめる。

それは菜々子以外の女性に
初めてドキッとした瞬間だった。

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