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上エッチ新幹線

第2章 浜崎健太の事情①

「健太……いい匂いがするね……」

俺はガラスに貼り付き
食い入るように菜々子と仲谷の
様子を窺っていた。

ブラウスのボタンを外されてるというのに
抵抗を見せない菜々子。

「健太……こっち向いて……」

ブラウスを脱がされ
菜々子の背中に回った仲谷の手が
ブラのホックを外した。

菜々子は露になった胸を隠すどころか
再び仲谷の首に手を回すと
自分から唇を重ねていた。

俺はきっと悪い夢でも見ているんだ。

それしか考えられない。

だとしたら……

この背中に感じる温もりは
いったい何だろうか。

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