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上エッチ新幹線

第8章 仲谷慎之助の事情②

「……慎之助くん?」
「本当にごめん」

朋美に背を向けた。

情けなくもあり恥ずかしい失態。

自惚れていた。

傲りもあった。

自画自賛していた。

「慎之助くん……私ね……」
「うん……」

それでも俺はまだその先の言葉に
淡い期待を抱いてしまう。

「まだこっち向かないでね」
「うん……」
「私の気持ち……」

背中にくすぐったい感触を覚える。

『スキ』

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