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異世界での出来事

第9章 なぜ、こうなった?

これで、村の見張り台より高くなったので、見張り台から町は見えない。

出入り口は東西南北に1箇所づつ作ったが、北側の村と町の境には、人用の通用口を設け、別に馬車1台が通れるくらいの門をつくった。

東・南・西の門は、馬車が3台は余裕で通れるように造ったら、風魔法のみ開閉できる有様となった。

そして、自宅付近に4軒の家を建てる。

屋根の作りかたは、前回、見て覚えたので、見よう見真似で作成した。

4組の夫婦にそれぞれ住込みで働いてもらう事にしたのだが。


村長以下、村の男たちが押しかけてきた。

「うちの村のもんが最近、帰ってこんのじゃ!何かあったんかのぅ!」

「いいえ、何もありませんよ。うちで住込みで働いて貰ってますので。」

4組の夫婦の元気な顔を見て、安堵したようだ。

住込みの家を見学して、畑や畜産場を見学しているようだ。

村長が「これだけの規模だと貴族様に献上する税金が、かなりの金額になるじゃろ?」

「いいえ、ここは城の直轄地ですから、税金は掛かっていません。税金がいらないかわりに、安く野菜や肉を売るだけです。」

「壁作るなら、相談して欲しかったわい。」

「村を壁で囲うことが出来なかったんですよ。直轄地ですから。」

「それにしても立派じゃのぅ!」

「そうですか?まだまだですよ。町を創る許可は貰いましたが完成するまでには日にちが掛かります。」

「町?創るんかい!」

「はい。その予定で計画していますが。」

「みなさ~ん!ご飯できましたよ~!」

アンヌが自宅から呼びかけた。

「そろそろ、ご飯なのでこの辺で。」

スキアが「今日のご飯は何?」

「今日は、鳥のから揚げと牛乳で作ったシチューですよ。」

「おぉ!それは素晴らしい!」

「えっ、皆さんのご飯はありませんよ。」

「ここまで来たんだ。何も出さずに帰れって?」

「俺を疑ってここに来たんでしょ。信用してもらえないのでは、村の人との付き合いを考えます。」

「俺たちは、食べるものもままならないのに。。。帰ろって言うのか?助け合うのが村のもんだろ?」

「俺、助けてもらったこと1度もないんですけど。何度も疑われましたけどね。」

「ここが村内じゃないのは解った。皆、帰るぞ。」

「ちゃんと、販売や食事は用意できますよ。お金かかりますが。」
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