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エロース …ときめき探求物語

第11章 夏の夜のアヤマチ …隠されてたトラウマ

『あのね…。あの花火の夜の次の朝、私が起きたらもう、おばさんとユタカは帰ってしまっていて、私がお父さんやお母さんに、なんでユタカと叔母さんが帰っちゃったのか理由を聞いても、急に外国にいくことになったとしか教えてもらえなくてさ…。ユタカは覚えてる?そのときのこと…』
と咲は
クリクリした瞳を輝かせて
豊に質問した。


――ガチャ!!
豊はつい思わず
桃まるごどケーキを食べよう手していて
握ったフォークを
皿の上に落としてしまった。

豊自身から投げ掛けようとしていた
あの夏の夜の話を
予想に反して咲から切り出されて
豊は動揺した………



*****
ここは
神の空間…

『おおっ!!予想外にも咲から、核心の話題の扉を開けちゃったぜ!!』
パトスはエロースに
声をかけた

エロースは心配そうに咲を
見つめていた……

******


『ねっ。何か知ってるよね。私ね…あの夜の記憶だけもやがかかっていてイマイチ思い出せなくてさ…。いつか、チャンスがあったら、ユタカに直接聞きたかったんだ~。それに今、動揺したもんユタカ。 ………昔からユタカは嘘がつけないお兄ちゃんだったもんね』
と咲は
身を乗り出して
豊の顔に顔を近付けて
興味津々で豊からの言葉をまっていた。

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