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エロース …ときめき探求物語

第11章 夏の夜のアヤマチ …隠されてたトラウマ

咲の大好きな
桃まるごとケーキを食べながら
咲は豊との会話を楽しんだ…


憧れていた
なんでも知っている優しいお兄ちゃん…
咲は
一気に甘えん坊の妹に戻ったように
色んな話をした。

『ところで、咲ちゃんは、旦那さんが大阪へ単身赴任なら寂しいでしょ?』

『うん…。あ!!でもね、もうすぐ私…少し仕事が楽になるから、今のお店をやめて大阪に行っちゃおうかなって思ってるんだ。』

『へえ~!!大丈夫?おじさん寂しがらない?あんなに咲ちゃんを可愛がっていたからね。』

『確かに…。でも私はお父さんの娘だけどさ、満…あ、旦那さんね。満の奥さんだから、いくらお父さんが寂しがっても、大阪に行くよ。』

豊は
あの夏の日
咲の股間に豊の精子が付着していた光景に遭遇し
豊に馬乗りになり
殴りかかってきたときのことを思い出していた

……叔父さんの咲ちゃんへの
愛情は半端なかったもんな………。


『ん?ユタカ、どうかした?急に黙り混んじゃって。』

『あ、いやなんでもないよ。 ……それにしても咲ちゃん、可愛くなったね!!旦那さん心配だよね、こんな美人な奥さんに独り暮らしさせるなんて……。あ!!今、俺を家にあげてること、旦那さんに了解してもらってるの?』

『……?えっ?そんなことまでは、了解とかとってないよ~ ユタカ、気を使いすぎだよ。』

ニコニコして
豊に微笑む咲のプルプルしたピンクの唇と
キラキラと光る白い前歯が
妙に豊の心を揺さぶった。


―――咲ちゃんには
ある種、無防備な色気があるよな……。
豊はついつい苦笑いをした。


『ところでさ…、ユタカに私…いつか聞きたいなぁって思っていたことがあって………。』
咲は
豊を見つめて
そう言った。

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