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タヌポエスケッチブック

第35章 もどかしい

もどかしい・・じれったい、歯がゆいということ。

もどかしいという気持ちを実感して知ったのはいつだったかなと考えてみた。

人生で明確にもどかしいという気持ちを実感したのは・・小学校の体育の授業。

小学校の体育の授業では倒立(逆立ち)をする時間がある。

倒立をやるのを忘れていたのか、知らなかったのか、はたまた見せびらかしたいのか、女子の中には体操服をブルマの上に出して着ているコがいる。

そのまま逆立ちするもんだから、重力に逆らえない体操服がピラっとめくれて・・ピラっとめくれそうになるけど、不思議なことにおヘソが見えるぐらいで止まっておっぱいまでペロンとはならないんだ。

なんで止まるんだ。
重力には逆らえないんじゃないのか。
おい、もう少しだ、もう少しめくれれば、もう少しでいいんだ、がんばれよ体操服。

そんなもどかしい気持ちを実感して見ていた女子の逆立ち。
そんなに簡単に、上手くはいかないのよと人生の厳しさも教えてくれた女子の逆立ち。

でもまあ、おヘソが見れただけでもよしとするか。そのおヘソは今もこの目に焼きついているよ。

おヘソが見れただけでもよしとする・・適当なところで手を打つ、妥協ということも女子の逆立ちは教えてくれた。

もう少し、もう少しだけ・・あのもどかしさもほどよくいいね。

倒立 マイラブ もう少し~ 

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