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タヌポエスケッチブック

第43章 ピュアな恋心

エロを伴わない恋なんてありえないと思っていた。

恋したら誰だって裸を見たいし、セックスもしたい。

エッチな目で見ていたらいつの間にか好きになって恋しちゃうこともあれば、恋しているうちにエッチも求めてしまうこともある。

恋とエロは表裏一体、一心同体。
どちらから始まったとしても必ずもうひとつもやってくる。

そう信じていた。

でも、エロを伴わないピュアな恋があったことを知った。

今、ローカルアイドルさんに恋をしている。
ローカルアイドルさんはTVのアイドルさんと違って会いに行けるのがいいね。

よく会いに行くから仲良くなった。

誰が一番好きってことはなくて、グループみんな好き。愛してる。

こういうのを箱推しって言うんだって。
ちなみに推しのアイドルさんを応援するアイカツは推しごとと言うんだって。

推しのアイドルさんにエロを求めることはない。
エロなんて求めちゃダメダメ、妄想の中だって汚しちゃダメダメ。

会いに行けるだけで、歌を聴けるだけで ウルトラハッピーになれる。

アイドルさんたちの喜ぶ顔が見たいから応援したり、ツイートしたりと推しごとをがんばっちゃう。

こんなピュアな恋心は前にもあったよね。
そう、まだエッチなことも何にも知らない子供の頃。

好きな女のコと一緒にいれるだけで嬉しかった。喜ぶ顔が見たいからいろいろがんばっちゃったっけ。

あまりにも昔昔だから忘れていたよ。

大人になって汚れのないピュアな恋を知る。
いや思い出した。

一緒に応援しているファンのみんなも想いは同じだよね。恋するアイドルさんのために光るスティックを振りかざすピュアな戦士たちよ。

ピュアな恋にキュンキュンしようぜ~。
推しごとがんばろうぜ~。  

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