君がいるから~Sweet Life~
第9章 3×e
今度は、外部からのチャイム
「誰だろ…」
翔ちゃんがインターホンを取った
「潤!」
そこに映る姿に、嬉しそうな声を上げた
「今日、出発するって聞いたから」
潤が店に入る前に立ち寄ってくれた
餞別の代わり、と俺たちの好きな焼酎とワインをくれた
「寂しくなっちゃうね…」
また、しんみりしそうになったから
「にのと雅紀は行くから、よろしくね!」
わざと明るく、潤の肩を叩いた
潤はすぐに空気を読んでくれる
「あんま、来てくれないんだけどねー…」
そう言って雅紀をチラリと見て、笑ってみせた
「…だってよ?雅紀?」
「行くよ!これからいっぱい!
かずと一緒に、…ね、かず?」
「行きますよ。相葉さんが奢ってくれるって言ったから」
「かず、それは言ってない!」
「ふーん、…あ、そう」
「…出します」
漫才みたいな掛け合いに、また皆が笑いだす
改めて5人で乾杯して、色んな話をした
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える