君がいるから~Sweet Life~
第2章 w
ぐいっと抱き締めるから
俺は必然的に、翔ちゃんの胸板に寄り掛かる格好になった。
呼吸する度に上下する胸に身を任せてたら、同じリズムで自分も息をするようになっていて
何とも言えない心地好さに包まれた。
…バカップル丸出しだよ、マジで
分かってるけど、嬉しいと思ってる自分もいて
愛されてんなぁ…なんてちょっと自惚れてる心があって
どうせ、ここには俺らしかいないし
たまには自分から甘えてみるのもいっか…
後ろから回されてる翔ちゃんの腕を取って
更に自分の体に巻き付けるようにしてみた。
「ふふ…」
翔ちゃんが小さく笑う。
そして、項に吐息が掛かった…と思ったら
そこに唇を押し当てられた。
びくり、と体が震えた。
翔ちゃんの唇が熱い。
ちゅ…ちゅ…とわざと音を立てて、そこを這い回る。
「翔ちゃ…っ」
「いい…?」
何だよ…いつもはそんな事聞かないくせに
「…ダメって言ったらやめんの?」
「やめない」
翔ちゃんがクスクス笑った。
ほらね
なら、聞くなよ
…聞かれると
恥ずかしくて仕方なくなるんだから
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