君がいるから~Sweet Life~
第3章 e
「このご飯、誰に聞いたの?」
智があっという間におかわりする
「…二宮」
「…良く聞けたね」
「言うな…」
かなりの勇気と恥がいったんだ
でもさ、おかげで今の時間があるからいいじゃないか
「もう、鬼は返上かな」
智が上目遣いで笑う
「二宮限定でな」
明日、お礼言わなきゃな
「ねぇ、智?」
「ん?」
「智を、思い浮かべながら作ったんだよ」
「え?」
「二宮がね、気付かせてくれたんだ」
「何を?」
ちょいちょい、と智を呼び寄せる
顔を近付けたところで
チュッ
リップ音を立てて、智の唇にキスした
「愛してるよ」
「な…っ」
何言ってんだよ!
智の顔が真っ赤になった
だけど、すぐに目を閉じて
「もっかいしよ…」
可愛くねだってきた
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