君がいるから~Sweet Life~
第3章 e
「上手く出来たんですか」
「うん。お前のおかげ…ありがとう」
社内の休憩所
自販機で買ったコーヒーを飲みながら、肩を並べた
「…まあ、炊けない自体があり得ないんですけど…良かったです」
一言多いんだよ、お前…
「俺のおかげ、ですよね」
「あ…ああ」
二宮はにんまりと笑うと
「今日のランチ、よろしくお願いします」
大袈裟に頭を下げた
「はぁ?」
もう奢っただろうが
「昨日、出してやっただろ」
「やだなぁ。あれは教えたお礼。今日は上手くいったお礼ですって」
何だこの、悪魔は
「お前なぁ…」
「いいじゃないですか。…俺の体弄んだのは誰でしたっけね」
「う…」
それを言われたら…何も返せない
でも
「…最後までしてないし」
「それ、本気で言ってます?」
二宮の目が変わった
ヤバイ…
「わーかったよ!奢ってやるよ!何がいい?焼肉?寿司?」
こうなりゃやけだ
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