アップルパイと君の隣で
第9章 手料理とやきもち
...
この分だと私が睨んだ通り盗聴されていても不思議じゃない。
「今から全消去するから携帯出して」
「それはひどいです!私の宝物なんですよ!!」
「あんた盗聴器仕掛けたりしてないわよね...?」
「流石にやってませんよ〜。それは同意が無ければ犯罪ですからね!ストーカー一歩手前で踏みとどまってますよ」
「そう...」
何だか安心して良いのか悪いのか分からなくなってきた。
「大丈夫ですよ!私が捕まって先輩に会えなくなるようなことはしませんって!あっ!それとも先輩が毎日会いに来てくれるんですか?」
「行くわけないでしょ」
被害者が会いに行くってどういうことよ...
って言うか捕まるようなことしないでよ。
はぁ
「まぁそれは冗談ですけどぉ」
一体どこまでが冗談!?
不安にしかなんないんだけど。
今度こっそり確認しよう...