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アップルパイと君の隣で

第1章 先輩キスして下さい。


「嫌ですか?」
嫌というか...

「佳奈は女だよね?」

「はい」

「私も女なんだけど」

「?知ってますよ?」
だからなんだと言わんばかりである。

「ええっとだから同性で...」

「あぁ、私レズビアンなんで別に普通です」

...何だってー!?
驚き過ぎて声がだせないで口をぱくぱく動く。

「じゃあ先輩は私が男だったらキスしたんですか?」
くすっと愛おしそうに笑うとそんな質問をした。

「いや...ええっと」
図星だっただけに何とも言えない。

「でも先輩さっきあの女とキスしてましたよね?」

「え?」

「私じゃ駄目なんですか?」

「あの女って小雪のこと?何で知って...」

「あぁ、見てましたから。先輩のことなら何でも知ってますよ」
見てたって...さっき偶然会ったんじゃ

「あの女が好きなんですか?」

佳奈は私に次からつぎへと質問してくるくせに私の質問には全く答えてくれない。
何だか不公平な気がする。

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