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黒川とぱんぱかぱん!

第1章 何者なのじゃ?



「でも、寝過ごしたせいで
この時間だといいもん残ってねぇだろ…」

「てめえのせいだろ」


そうだけど…
まあ、今はもういいや


「園原、放課後なんか食いに行こうぜ?」

俺はそれだけ言うとギリギリまで寝ようと
再び顔を伏せた


「え、昼食わねぇの?」

「だめだよ!からだ動かすにはカロリー消費するんだから。
腹が減っては戦はできぬ。」

「いいんだよ別に。死ぬ訳じゃあるまいし。」

「医食同源!医療と食べることは同じくらい大事なこと!」


イショク…ドウゲン?
初めて聞いた

俺がバカだからかもしんねぇけど

つか、園原もバカなのに知ってるって俺やべぇ


「はい、これ。私の分けてあげるから食べて。」


ん、なんかくれんの?
つか、私ってなにオカマキャラかまして…


え、誰?

今まで園原と会話してしてたつもりが
何をくれるんだろうと顔をあげた瞬間
目の前には黒髪ショートカットで細い女子が立っていて

手には食料であろうものが入ってる袋を俺に渡そうと持っている


「私ここのパン屋さんでバイトしてて売れ残るとよくもらうの
だから遠慮しないで食べて」


その子は机に袋ごとそれを置くと
じゃあ、と教室を出た

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