
黒川とぱんぱかぱん!
第1章 何者なのじゃ?
「……ぉ、ぃ…ぉい!
今日は学校でお泊まりするつもりか?」
うぅ…眠たい…
目を開けて、教室を見渡すと
人が少ないのなんの
体育終わってまだ五分くらいしか寝てない感覚なのに
窓の外はかなり時間が過ぎましたよ、と言わんばかりにきれいな夕焼け空だ
「はぁ、悪いな園原。こんな時間まで寝てしもた」
「慣れてるでござるよ。ささっ、詫びになんかおごってくれでござるよ。」
「それ目的でわざと起こしてない…なんて考えてないでござるか?」
「あ?なんだって?」
園原はそれこそわざとらしく耳に手を当てて
聞こえないふりをしていた
まあ、俺が悪いんだから別にいいんだけどな
俺は鞄を手にして
二人で教室を出ようとした
