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キミのとなり

第10章 幼馴染み

自転車で戻ってきたマサキは俺を後ろに乗せてくれた。

「裏道 通って帰ろ?多分 人あんまりいないと思う。」

「うん。ありがとう。」

背中にしがみついて。
マサキの体温を感じて。
なんか泣きそうになった。

「ちゃんと つかまって。」

自分のお腹にまわしている俺の手をギュッと握った。

胸がきゅんと狭くなった気がした。

家に着いてマサキが俺の手を引いて部屋へ入ると疲れたーって二人してドカッと倒れ込んだ。

「「ふふふ。」」

二人して笑った。

「大丈夫?お前、気をつけろよ。」

「ごめん。ありがと。」

湿布、貼り直す?着替え手伝わなくていい?とマサキが世話を焼いてくれるのが可愛いくて。

お前もちょっと座って ゆっくりしろよ、と制服の裾を引っ張った。

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