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キミのとなり

第11章 おしゃべりな瞳

家に帰ってきて お風呂にお湯を溜めるボタンを押してリビングのソファに座る。

大事にポケットにしまってたメモを取り出して すぐにメールを打つ。

出張を伝えられずに もどかしい数日を過ごしたこと。
メアド聞いてなかったことに酷く後悔したこと。

1番言いたくて、言うのが大変だった…

近いうちに二人で会えないかな、ってこと。

送信したら すぐに返事がきた。

(寂しかった。

会いたかった。)

その短い文に涙が込み上げてきた。

ぎゅーって胸が苦しい。

苦しいよ、和くん。

(明日。会えないかな。何時に終わる?)

(7時には出れるよ。)

(じゃあ車で行くから7時に表に着くように行く。)

(わかった。)

明日…和くんと会える。

二人きりで。

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