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キミのとなり

第11章 おしゃべりな瞳

「ごちそうさまでした。本当においしかった!」

食後のコーヒーも飲んで お店を後にする。

リーダーも松潤も いい人だ。
優しいし面白い。
和くんも。

帰るのが名残惜しくなってると和くんが駅まで送るという。

「えー。いいよー。」

「相葉くん、ここは甘えてやって。」

リーダーが笑ってる。

じゃあ…と二人で店を後にした。

外に出て思い知らされる。

書けないから和くんに話しかけられない。

手話を勉強しようと強く思った。

いつも和くんは唇を読んでくれるから…

『なあに?』

和くんが僕を見る。

「なんでもないよ。」

そう言って一瞬だけ手を繋いだ。

ほらね。

この気持ち。

やっぱり“恋”だ。

キュンって胸が苦しい。

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