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キミのとなり

第13章 きづいてよ

金曜日。

お店に入ると翔ちゃんと松潤が入ってた。

「「「おつかれー!」」」

俺が座って間もなく相葉さんとリーダーがやって来た。

「おー!」

それぞれ挨拶をして、ビールで乾杯して運ばれた料理で舌鼓を打つ。

なんか同年代だし、ワイワイ楽しくなってきた。

相葉さんと何度か目が合って微笑み合う。

リーダーが、

「相葉ちゃんがお世話になってます。」

って頭を下げるから、

「やだなぁ。なんもお世話してないよー。」

って笑った。

「そうなんだよー。びっくりだよ。ニノと相葉ちゃんがねー。」

翔ちゃんが話に入ってきた。

なんか後ろめたい気持ち。
心苦しい。
普通に話せばいいことなのに。

「楽しいよねー、ニノ!」

おいしそうに枝豆を口に入れながら相葉さんが俺に目線をやりながら、みんなに言った。

「うん。楽しいね。」

俺も笑って答えた。

普通に違和感なく答えられてただろうか。

お開きになる頃、みんなで連絡先を交換して又このメンバーで飲もうと約束して別れた。



「楽しかったねー!」

相葉さんは俺のとなり飛ぶように歩いたり後ろ向きになったり。
フラつくから危ないよ、って手を取った。

「ありがとう、ニノ。」

目を細めて俺に向ける可愛い笑顔。

そんな顔、他の人に見せんなよ。

そんなこと言える訳ない。

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