テキストサイズ

キミのとなり

第13章 きづいてよ

「ごめんなさい。」

「いやいや。謝ることないよ。」

……

やばい。気まずい。
少しの沈黙の後。
付き合ってるのと聞かれて否定すると、
翔ちゃんは苦笑いをして俺に言った。

「無理に好きになってなんて言わないからさ。こうして時々会ってくれたら嬉しいんだけど。」

「…うん。」

翔ちゃん。
会う回数を重ねてもたぶん応えられないよ。
それでも会うの?
それって…意味ないんじゃない?

翔ちゃんと別れて家に帰る道。

ニノ…

ニノは このことを知ったらなんて言うかな。



「ただいま。」

「おかえりー。」

「ニノ、シャワー浴びたら寝るね。ちょっと疲れちゃった。」

「…おう。お疲れさん。」

ニノの顔を見ないまま その場を離れた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ