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キミのとなり

第13章 きづいてよ

夕方、帰ると真っ先に相葉さんの部屋へ足を向けた。

おでこに手をあてるとだいぶ下がってるのがわかってホッとした。

キッチンに立ってお粥を作って。普段なんにもやらない割においしく出来た。
それからまた様子を見に行く。

「相葉さん?どう?」

相葉さんが目を開ける。

「ニノ…。もう大丈夫。」

「お粥作ったよ。食べれる?アイスも買ってきた。」

「マジで!嬉しい。」

シャワーも浴びれる、浴びたいって言うから食べてゆっくりしてから眠る前に入んなよ、と話して。そしたら、

「もう起きれる。でも…ニノに甘えたい…。」

そりゃ聞こえないくらいの消えいりそうな小さい声で言った。

「お安い御用。」

食べさせてやるから、ってお粥を運んで一口ずつ食べさせた。
ヒナにエサやってるみたいなんだよね、これ。
思わず笑ってしまって相葉さんが、なんで笑うの?、って口を尖らせる。

エサやってるみたいだよねー、って言うと、クフフと笑った。
おいしい…ってほころばせる顔。
よかった。元気になってる。
アイスも持ってきて同じように食べさせる。
何回やっても可愛い。
俺も途中で口に入れる。
うまい。

なんだろ。
このしあわせな気持ち。

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