テキストサイズ

キミのとなり

第13章 きづいてよ

n side

帰ってきたらソファで寝てる相葉さん。

部屋で寝なさいよ、って体を揺すると熱い。
おでこに手をあてると熱がある。
風邪ひいたかな。

とりあえず部屋へ連れて行って出来ることを全部した。

熱でハフハフしてるのが可哀相だけど可愛い。



翌朝。

部屋を見に行くとよく寝てる。
でも薬を飲んで欲しくて起こした。

「相葉さん。薬飲もう。だから少し食べて。」

スポーツドリンクを渡すとゴクゴク飲んだ。
ゼリーがあるよと言うと食べるって。
スプーンで掬って少しずつ食べさせる。
冷たくておいしいって全部食べてくれた。
薬を飲ませて、又 眠ってね、って体を横にさせる。
新しい冷却シートも貼って。

冷蔵庫に食べるの入ってるからね、
俺は仕事行くけど今日は帰り早いから、
夕方にはかえるから待っててね、

そう言うと不安げな泣きそうな目で俺を見た。
布団から少し手を出して。

後ろ髪引かれるとはこのことか。
近くへ行き その手を優しく握ると弱々しく握り返してくる。

髪の毛を撫でてそっと閉じるように瞼を手のひらでなぞる。

少し規則的な寝息が聞こえるまで手を握り、そろっと離れた。

「いってきます。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ