出会い系な日々
第9章 デカイ女 秋菜・絶叫
わ駅に着くと秋菜は別れの挨拶もなく改札を通り抜けた
「またメールすんな」
「うん」
ただ返事しただけって感じ
あ〜こりゃもうないなと確信した
秋菜がどう思ってるかは分からない
でも俺は佳奈や久美の時に感じていた虚しさを何倍にも濃くしたような気分だった
ドキドキしながらいざ会って、脱がせて、触れて、交わって、燃えて、発射して…
あれ思てたんと違う…みたいな
一緒にいて苦痛じゃないのが最低ライン
射精後の賢者モードのせいか、身体の相性と同じくらい心の相性って大事だなと、そんな女みたいな事を考えていた
またメールすると言ったのは他に言葉が見つからなかったから
セックス以外は最後まで噛み合わない二人だった
秋菜が電車に乗ったのを改札越しに見送って引き返す
「はぁ…」
肩の荷が下りた気分
出合い系で知り合ってセックスすると毎回異常に疲れる
普段の何倍も気を使い、心が休まる暇がないからだろう
それは非日常の体験であり、やめられない理由でもある