出会い系な日々
第9章 デカイ女 秋菜・絶叫
家から100mぐらい離れたところで歩みを緩める
誰かに見られたかどうかは分からないが、とりあえず鉢合わせしなくて胸をなでおろした
ふと秋菜を見ると無表情というか無反応というか、どうも様子がおかしい
「疲れたやろ?」
「ううん…」
「彼氏は大丈夫か?」
「うん…」
話しかけても打てど響かず
怒ってるのか?
もしやエッチしてすぐバイバイというのが気に入らないのかも
だとすれば少しはそういう雰囲気を感じさせて欲しい
そうすれば俺も考えるけど、とにかくこの子の心が読めない
決して嫌いではないが性格的には全く合わないタイプ
何度も会ってるうちに劇的に仲良くなる可能性もあるだろうが、俺は疲れ切っててそこまで考える余裕はなかった
これで終わりならそれでいい
秋菜はそんな俺の気持を察知してたのかも知れない