出会い系な日々
第10章 デカイ女 幸子・誤認
待ち合わせ当日
こないだは秋菜にえらい目に遭ったので自宅ではなく地元のホテルにした
いろんな女を連れ込んでると噂になっても困るので
待ち合わせ場所はお互いの間にある小さな駅
その近くに有名なラブホがある
俺は早めに着いて改札を出ると、少し離れた場所に隠れた
やはり先に相手を見ときたい
いきなり対面して戸惑ったりしたら傷つけてしまうから…というのは建前でヤバイのが来たら逃げるため
「もうすぐ着くよ♪」
幸子からメールが届いた
「了解♪待ってるわ」
緊張と怖さで逃げたくなるが、期待と興奮が俺を踏み止どませる
この時間は何度経験しても慣れない
「着いたよ♪改札出ていいの?」
なんの警戒心もなく俺に会おうとしてくれてる幸子
なのに俺はなんて姑息な男なんだ
「うん、出てきて♪」
俺は反省しながら、それでも先に見つからない様に遠回りで改札に近づいていった