出会い系な日々
第12章 デカイ女 幸子・逆転
それから一週間経った頃から、メールを送ってもすぐに返って来なくなった
本人は忙しいと言うが微妙に避けられてる気がする
抱きたくない女でも逃げられると追いたくなる不思議
愛しい人にフラれて泣いてる人よ、その涙の半分以上はプライドで出来てます
この中途半端な感じが嫌なので聞いてみた
「もうメールしたくないん?」
「ううん、そんな事ないよ…」
「急に返事遅くなったし単語返事やし…嫌なら正直に言うていいで?」
これ本心、すがりつく気は毛頭ない
しばらく沈黙の後…
「友達にこういう関係は辞めときって言われてん…」
はいウソ〜!
絶対ウソ〜!
こういう曖昧な第三者のせいにするのはその場しのぎの責任転嫁、言い訳に過ぎない
でも幸子が終わりにしたいと思ってるのは事実だし、もう終わりでいいや
俺が会って疲れたという事は彼女も疲れたのだろう
ある意味、丸く収まった
「そっか…幸子はもうやめたいんやね?」
「うん…」
いざ終わりかと思うとちょっぴり切ない
でも俺はそれ以上何も聞かなかった
「じゃあ元気でな♪」
「ショウもね(*^^*)」
これを最後に幸子との関係は終わった
冷静になって気付く…
「なんで俺がフラれてんねん!!!!」
思わず笑ってしまった
そりゃ範囲外の相手が俺を範囲外と認定する事もあるだろう
どこか自惚れていたのかも
俺はまだまだ女心が分かっていない