出会い系な日々
第14章 遊ばれる女 春菜・六甲
車と言っても密室に2人きり…
まだ緊張が解けない
とにかく会話だ
「門限は大丈夫やった?」
「適当に言うて来たよ」
「簡単にいけたみたいな(笑)そんな適当でいいならもっと早く会えたやん(笑)」
「えぇ〜(笑)だってそんな会いたい言うてなかったやん」
「言うてたっちゅうに。その間に他の男と会ってるし…」
「も~やめて~!あれはなかった事にしてん」
「いやいや確実にあったから(笑)あれは衝撃やったわ…」
「だからごめんて~!」
もちろんからかってるだけ
春菜もテンション高めでいい感じだ
車は宝塚市街を抜け、徐々に六甲山へと登って行く
考えてみれば初対面の女性を車に乗せ、こんな山奥に連れて来るなんて非常識極まりない
春菜は怖くないのかな?
街灯も減り、真っ暗な道がグネグネと続く
会話はそれなりに続いてるのに、なぜか緊張が一向に解けない
ここでその理由に気づいた
今回はエッチが前提じゃない初めての出会いなのだ
つまり相手を目の前にして直接口説かなくちゃいけない
苦手だ…とても苦手だ…
それが想像以上にプレッシャーとなっていた