テキストサイズ

出会い系な日々

第15章 遊ばれる女 春奈・車淫


バックで空き地から車を出す

そこから十国展望台には数分で到着した

広い駐車場に入ると深夜だというのに車も多く賑やか

崖側に長い建物があり、そこの階段を上がって裏側に回れば夜景が一望出来る

「うわ〜!きれ〜い!」

春奈が声を上げた

さっきの空き地より街が間近に迫り、そこから大阪湾に沿って光の粒が連なってる

俺も感動するぐらい綺麗な夜景だった




自販機で買ってきたコーヒーを春奈に手渡す

「ありがと♪」

春奈は缶コーヒーのフタを開けて一口飲むと夜景をジッと見続けた

横から声をかける

「めっちゃ綺麗やな…」

「うん、ほんまにキレイ…こんなとこ連れてきて貰ったの初めて…」

最初に会った時より明らかに表情が柔らかくなったような…

連れてきて良かった

「ショウも初めて?何回も女の子連れてきてるんちゃうの?」

「昼間は来たことあるけどな。てか女の子と来たの初めてやで」

「ほんまかな〜(笑)」

「そんな嘘つかんて(笑)」

「そうなんや……ありがと…」

「ん…?」

それからも春奈は目を輝かせて夜景を眺めてた





俺はそんな反応が嬉しくてサービス延長する事にした

どえらい遠回りになるのを覚悟して神戸方面へと山を下りメリケンパークへ

輝くポートタワーや海洋博物館を眺めながら後ろから抱きしめたりキスしたりの恋人ごっこ…

結局、宝塚に戻ったのは午前4時過ぎだった

「今日はありがとう。また会える?」

とりあえず確認

「ぅん…多分(笑)」

「多分て(笑)」

「忙しいからなぁ…」

「またや…」

さっきまでの可愛らしさはどこへやら、またいつもの春奈に戻ってた

でもここから春奈との付き合いは意外に長くなるのである


ストーリーメニュー

TOPTOPへ