出会い系な日々
第17章 デカイ女 麗子・試練
なんとか盛り上げようとしてもスカされ続ける
メールでも冷めてたところはあったけど、ここまで酷くはなかった
何が彼女をこうさせるのか?
麗子の眼を見ていると「どうせあんたも一緒やろ?」と言われてる気分
「うんその通り!」と言って立ち去りたい自分に、昨日「エッチしたい!」と言い放った後ろめたさが絡みつく
そんな精神状態で続く噛み合わない会話
てか、ほぼ一方的に話してるだけ
さすがに辛くなってきた
「どっか行こか…?」
とにかく現状を変えたくて、行きたくもないドライブに誘ってみる
すると麗子は大きく煙を吐き出し、うなずくでもなく煙草を投げ棄てると、勝手に助手席に乗り込んだ
(蹴りたい…)
グッと堪えて俺も乗り込んだものの、いったい何処に行けばいいのやら
「彼といつも会ってるとこは何処なん?」
苦し紛れに尋ねた場所は、いつも彼にご奉仕している場所
(そんなとこに行ってどうすんねん!?)
自分で自分を追い込んでる事に気づく
「次を左に曲がった先の中学校やで」
そう返されたら行くしかない
そのまま麗子に案内されて車を校門前に停めた
(こんな所でフェラしてんのかよ…)
学校の向かい側は民家が建ち並んで街灯も明るく、人が歩いてたら丸見えだ
「昨日も来てたんやな~(笑)」
「うん来てたよ」
焦りから出る言葉全部がソッチの話に突入しそうでヒヤヒヤする
その話になるとヤルしかなくなるから
しかし共通の話題と言えば彼か男友達になるので、嫌でも下ネタになってしまう
なんとか軟着陸で終わりにする方法はないか…
考えても考えても麗子を傷つけずに帰る方法が浮かばない
どんどん追い詰められる俺
そして訪れた沈黙…
(もう無理!)
耐えられなくなった俺はいきなりジャイアンにキスをした