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出会い系な日々

第3章 豊中の久美・挿入


あの掲示板はどうなっているだろうか

俺に罵詈雑言が飛び交っててもおかしくない

「ふぅ……」

ため息をつく俺に久美がとんでもない事を言い出した

「あたしが言うたろか?彼女のフリして。もうショウには連絡せんとってって」

「あかんて!怖いこと言うな〜」

気性の激しいとこがあるみたい

「覚悟決めて話してみるわ…」

少し暗くなったので久美の話に変えてみる

「そういう久美はどうなんよ?まだちゃんと付き合ってないんやろ?」

「ん〜なんか微妙やね…かと言って聞くのは怖いし…」

立場が逆転した

「ハッキリさせんと!今のままでいいん?」

「それはイヤ!もし本当に付き合ってたら浮気もしてへんし」

「じゃあ今から電話して会う約束し!久美から誘えないってのがおかしいねん!」

完全に酔っぱらいの大きなお世話だ

「えー!今から?嫌や〜怖い〜」

「さっき彼女のフリしたろかって言うた人とは思えんな」

「あれは冗談やって!やっぱり自分の事は怖いし」

「よし!俺も今夜ハッキリさせるから久美もハッキリさせよ!」

「でもぉ…」

「このままやとダラダラ行くのが俺には分かる。今電話して次に会う約束し!」

勢いだけの俺の話を真面目に聞く久美

結構酔ってるようだ

久美はしばらく迷った後、とうとう彼に電話をかける決心をした

「ふぅ〜」

大きく息を吐き、携帯を開いて発信

「怖い…怖い……あっ!もしもし…」

いつも忙しいという彼が電話に出てくれた

「あっ…ごめんな…え〜っと…あのな…」

初めて誘うからか笑えるぐらいぎこちない

「いいから…とにかく話あんねん…うん…大丈夫?…じゃあ日曜日ね…」

とりあえず会う約束は出来たようだ

「日曜に会う事になった…あ〜怖いわぁ」

「早くハッキリさせた方がええねんて。今のままで良くないなら」

「うん…」

「ダメなら次の男に行った方が絶対いい。よし!お互いに頑張ろー!」

2人は三杯目のビールで乾杯した

ここでふと我に帰る

久美を励ましてる場合ではない

今のままで良くないのは明らかに俺の方なのだ

「よし、俺も今夜話するわ」

「うん、結果聞かせてな」

この後しばらく語り合ってお開きに

また連絡する約束をして十三の駅で別れた



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