出会い系な日々
第3章 豊中の久美・挿入
とりあえずビールで乾杯する事に
「何に乾杯する?」
「え〜なんやろ〜?」
「じゃあ知り合ったその日にエッチした事に乾杯!」
「あはは乾杯♪」
グイッと一口飲んだら体中に滲みる滲みる
ジョッキを空ければあっという間に酔っぱらいだ
酔った勢いで佳奈との事を話してみる
チャットで知り合い、疑似恋愛のつもりで付き合った事
京都で実際に会ってそういう関係になった事
サイトでも知れ渡って応援されてる事
もう耐えられずに連絡を拒否して放置してる事…などなど
すると黙って聞いていた久美は驚きの表情でこう言った
「もしかして…ショウって、あのショウ君佳奈ちゃんのショウ!?」
「へっ!?」
一瞬理解できずに固まる
なんで久美が俺と佳奈を知ってる??
まさか知り合い?怖い怖い怖い!
戸惑う俺を見て確信したのか久美はいきなり笑い出した
「あははは!え〜!うそ〜!あのショウ君なん!?きゃ〜〜!マジで?凄い凄い!あははははは」
大ウケである
理解不能の俺は怖くて仕方ない
「なんで…?」
「私もあそこのチャット使うねん!てかあっちメイン!いつも仲良しショウ君佳奈ちゃんやのに何してんの!?あははは」
違うサイトだからと油断してた
そうネットは繋がってるのだ
でも佳奈の友達という最悪な事態は消え、掲示板にいる応援団でもないらしい
「マジでか!ビビった〜。いや俺もああなるとは思わんかってん。終わらせなあかんと思いつつ言うに言えなくて…」
「そら言われへんわ!だって誰が見てもラブラブやもん!あははは」
「せやろ?毎回ラブコール載せてるし、いつの間にかみんなに応援されてるし」
こうやって悩みを聞いて貰えるだけでも楽になって来た
偶然とはいえ2人を知ってる久美に感謝
でも真面目に話してるのに久美はずっと笑ってる
「ウケすぎやって。結構深刻やねん」
「あっ、ごめんごめん。でも凄くない?いつも見てたもん♪あのショウ君に抱かれたんや!なんか有名人に抱かれたみたいで嬉しい」
「確かに凄い偶然よな。はぁ〜最近あそこ覗いてないから怖くてしゃあない」
「私も最近見てないわ!帰ったらすぐ見てみよ!めっちゃ楽しみ!あははは」
俺はあの掲示板がどうなってるか想像するだけで胸が苦しくなった