出会い系な日々
第5章 東京の佳奈・別離
これも一種の先延ばしだろう
延ばせば延ばすほど傷つくと説得したが、佳奈はそれを受け入れようとはしなかった
「全部わかってる!でもお願い!ちゃんとするから(>_<)」
ここまで言われて断る理由はない
俺も親友としての佳奈を失いたくなくて、ここまで来た様なものだから
「そっか…佳奈がそこまで言うなら俺はいいよ。でもちゃんと整理せんとしんどいで?俺が言える立場じゃないけど…」
「うんわかった!ありがとう(*^_^*)」
これで良かったのか悪かったのかはともかくケリはつけられた
とりあえず良しとしよう
もうすっかり朝だ
「じゃあまたね♪」
2人は次の約束をしてチャットは終了
この後の佳奈を思うといたたまれないが、無理やり自分を納得させてパソコンの電源を落とした
約束したと言っても日時は決めていない
佳奈が普通に話せると思えば連絡してくるという約束
その日から音沙汰ないまま月日は流れ、佳奈から連絡が来たのは2ヶ月後だった
「久しぶり〜(^o^)/ショウ元気にしてる?私はもう大丈夫だよ!」
カラ元気なのか吹っ切れたかは分からないが、佳奈から連絡が来たのは素直に嬉しかった
「久しぶり!もちろん元気やで♪もう連絡ないかもって思い始めてたよ」
「ごめんね(>_<)時間かかったけどちゃんと気持ちの整理出来たから(*^_^*)」
その晩から佳奈とのチャットが復活
少しぎこちなさを残しながら2人は友達へと戻って行った
以前ほど頻繁ではなかったけど、佳奈とのチャットは俺に新しく彼女が出来るまで続く
彼女が出来た後も関係が途切れる事はなく、たまに悩みや恋愛相談の出来るいい友人関係だったと思う
佳奈と最後に話したのはその彼女と別れた直後
「別れたわ〜」
久しぶりだというのにいきなり泣き言を言う俺を励ましてくれて、相変わらず優しい子だった
その別れた彼女と付き合い始めた頃に佳奈の話をしたら、俺の全く知らない間に2人が連絡取り合っててゾッとした事もあるのだが…
それはまた後ほど