愛は要らないから…
第14章 俺のもの
「あ……もしもし…」
少しの期待も叶わず
大和と話すことになって深呼吸なんて意味もなく
緊張は頂点に達しそうだ
「い、今、大丈夫?」
「うん」
「あのさ…冬休みいつ帰ってくる?」
「まだ先になんないと分かんないけど…なんで?」
「いや…ほら!家族みんな会いたがってるしさ!」
「ふーん…」
「うん。俺からはそれだけ…また日にち決まったら連絡」「やーまーとーくーん!早くー!」
遠くの方から声が聞こえた
女の人の声…
俺を置いて大和と女の人のやりとりが始まってる
その他にはなにも聞こえない
じゃあ家にいる?
二人きりってこと……?
なんだ
もう…彼女いるんじゃん……
俺は言葉を無くして
相手の返事すらも待たず切った
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