愛は要らないから…
第6章 叶わぬ恋
やっぱ忘れるのには体でもなく
同じ恋をしなきゃって思う
体は行為中だけ。一瞬だけしか忘れられない。
時間が経てばなんて思ったけど
どこか焦ってるような感覚はある
早く誰かと付き合って…って
なんならこの一年なにもチャンスがなかった訳じゃない
でも、それ以上に静也を忘れられず他の人を好きになるのが
嫌っていうより、怖かった
付き合うことの内容より、そのあとのことばかり考えてしまう
また同じことの繰り返しなんじゃないかって
いつかこの人とも別れるんじゃないかって
そもそも、この人のこと好きになれるのかってのもある
もし、好きになっても
静也と同じくらい好きって思うんだろうなって
よく心のなかで思ってた
他にいい気持ちの区切り方があればいいのに