
アイドルに恋をしました。
第1章 第1章 …本物?
「いらっしゃいませ」
なかなかいい感じのバーだな…
ここは家の近くだし、美味しかったら通おうかな。
私はカウンター席に座り、メニューに目を通した。
(どれも美味しそう…迷うな)
私はメニューとしばらくにらめっこをして、あるカクテルを頼んだ。
目の前でシェイクしてくれて、それがグラスに注がれた。
「どうぞ」
(キラキラとしてて綺麗…)
オレンジっぽい色のカクテルで、キラキラとしていた。
口に含むと、甘酸っぱい味が口の中に広がった。すごく飲みやすいけど、結構お酒が強い。
少しずつ飲んで、もう一回違うカクテルを頼む。
待っている間に私はメニューに目を通した。
(へぇ…ここって食べ物もあるんだ)
食べ物の名前を見ているとお腹がすいてきた。そういえば、今日の夜は何も食べていない。
(うーん…あんまり重いものは頼みたくないんだよね)
しばらく目を泳がせていると、あるものに目が止まった。
おにぎり茶漬け?
カクテルには合わないだろうけど…あっさりとしていて食べやすそう!
「シャケおにぎり茶漬けください」
先に来たカクテルを飲んで、お茶漬けを待つ。
しばらくすると、目の前におにぎり茶漬けが来た。
箸でおにぎりを崩して、口に運ぶ。
暖かくて、ホッとする味だった。
これだけを食べに来たいくらい、美味しいものだった。
私はお茶漬けを完食して、最後に一杯だけ飲んでバーを出た。
