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異彩ノ雫

第7章  七ノ月 ③




その人は

静かな微笑みにすべてを秘め

荒らぶる風に向かう人



ただひとり

端然と 臆せずに



…愛しいあなた



こぼれた吐息

隠した涙を

拭うことができるなら…



祈るばかりのもどかしさ


仰ぐ空に雲は流れる







【凜】


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