テキストサイズ

異彩ノ雫

第12章  八ノ月




夏の小道に

露を湛えて開く

朝顔一輪…



薄紫の

暁に染まる雲を映して

清しく揺れる



膝をつき

夢見た人を重ねては

手を伸ばしかけ

また戻し…



込みあげる愛おしさは

やがて 切なさに変わりゆく







【面影】


ストーリーメニュー

TOPTOPへ