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ただあなただけを見つめる

第2章 傷だらけ



【 4年前 夏 】



―――バキッ!
―――ドガッ!



とある繁華街の暗い路地で
数人の男たちが群れる。



男たちに取り囲まれて腹を蹴られているのは、

一人の金髪の少年だった。





――――――……
 ――――――………





その頃、同じ繁華街で



濃い化粧、明るい髪色、

煌びやかなドレスに身を包み、


夜の街を歩く


まだ15才の少女がいた。




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