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Liar Game 〜1×5〜

第6章 秘密



聖輝「ハァ…ハァ…ハァ…」


櫻井「ハァ…ごめん…やりすぎたね……」


聖輝「いっいえ……」


櫻井「涼野くん…俺のわがまま聞いてくれてありがとう…」


聖輝「櫻井さん……」


櫻井「じゃあ…俺そろそろ行くね。」


聖輝「えっ…」


櫻井「仕事あるから。」


聖輝「仕事……」


身体大丈夫かな…


あんまり寝てないし……


聖輝「あっあの」


櫻井「これからは、ジャニーズの先輩としてよろしくね。」


聖輝「あっ…はい…」


櫻井「じゃあね。」


聖輝「あっ…」


バタンッ


ドアを閉める音が部屋中に響き渡った。


聖輝「……。」


部屋の中に包まれていた温もりが一気に冷めたように感じる。


僕はまたひとりぼっちになった…


聖輝「……。」


キスマーク…


結局元の身体に戻っちゃった。


でも……


聖輝「…ぐすっ…」


櫻井さんから貰った愛の印…


『聖輝』って呼ぶ低音ボイス…


優しく抱き締めてくれた身体…


櫻井さんの温もりが忘れられない。


聖輝「一日だけなんて…言わないで…!!」


思い出すと急に涙が溢れ出てくる。


近くにいたものが急に離れると…


心が壊れそうになる。


聖輝「お願い…僕を…捨てないで…!!」


僕は1人部屋の中で泣き崩れた。

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