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花音学園腐男子恋愛日常-後編-

第5章 ~鮮血の最終曲(フィナーレ)~

『……仕方ないね、ドアを蹴り破って力ずくでボイスレコーダーを奪うよ』

「真、辞めるんだ!!」

その時、家のインターホンが鳴る。

「ッ!?」

『誰だ、こんな時間に?』

「もしかして…。」

手に持ってるスマホを見ると、メールが一件届いていた。

「……研磨君」

メールを開くと、家に着いたって報告の内容だった。

『兄さん、話の続きはあとでしよう』

そう言うと、真が部屋の前から離れて階段を下りて行く音が聞こえる。

◇日向家の前◇

-研磨視点-

インターホンを、もう一度だけ鳴らすと日向家のドアが開く。

「あれ?研磨さん、どうしたんですか?」

中から、真が出て来た。

「いやぁ、歩に返す予定だったBL漫画を忘れてて、思い出したから返しに来たんだ」

真に黒い袋を見せる。

もちろん、この中にBL漫画なんか入っていない。

「どうしよう、兄さん今さっき寝てしまいまして…。」

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