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花音学園完結物語

第1章 ~プロローグ~

まぁ、僕からしたら珊瑚君は幼なじみで親友で、お兄ちゃんのようにも思っている。

幼稚園、小学校、中学校の時も周囲公認で、僕達は兄弟扱いされたり、珊瑚君は僕の保護者扱いされたりした。

「もうすぐ、駅に着く頃だなー♪」

話しながら歩くと速く感じるのか、あと数分で駅に着く距離まで来ていた。

JR桃谷駅に着いた僕達は、そのまま学校へ向かって歩き続ける。

「はぁ……なんか、緊張してきた…。」

「そんなに、心配しなくても大丈夫だって!」

緊張する僕を、珊瑚君は優しく慰めてくれる。

◇花音学園前◇

花音学園前に着いた僕達は、一旦立ち止まった。

「いよいよだなー♪」

「うん…。」

ワクワクしている珊瑚君とは反対に、僕はさっきから緊張しっぱなしだ。

そして、僕達は門をくぐって花音学園へ、足を踏み入れた。

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