飴と鞭と甘いワナ
第5章 scene Ⅴ
「じゃあさ、改めて…」
俺はベッドに乗り上げて、雅紀と向き合うように座った
そして、雅紀の両手を自分のそれで握りしめる
「雅紀」
「…は、い」
「俺と、付き合ってくれる?」
「ヤバい、嬉しい」
雅紀の目が潤み出した
「ちゃんと、聞かせてよ……返事」
「勿論に決まってるでしょ!にの、俺の恋人になってよ!」
雅紀のこれ以上ない嬉しそうな笑顔
これを見られただけで、充分……じゃないな
「ねぇ、雅紀?」
「ん?」
「せっかく晴れて恋人になった所でさ」
にんまりと笑う俺
…一瞬にして顔が引きつる雅紀
「心置きなく最後まで❤」
雅紀の上にのし掛かり、その体を押し倒した
「ちょ…っちょっと!にのっ!?」
いきなりの事で、抵抗の仕方がおかしいけど
むしろ俺には好都合
それにね
風呂上がりの裸をずーっと見せられてるの
もう我慢だって限界なんだって
お前は2回もイッてるけど、俺はまだなんだもん
「いただきます」
パチンと手を合わせ、雅紀の首筋に顔を埋めた
「そんなぁぁぁぁぁ!!」
ねぇ、雅紀
ずーっと離さないからね?
All End