飴と鞭と甘いワナ
第7章 episode 2
根本を一気に掴まれ、その刺激に息が詰まる。
「お強請り上手じゃん」
そのまま二人でベッドへ横倒しに沈んだ。
「簡単にはイカせないから」
シニカルに笑うイケメン。
もうどうにでもして欲しくて。
相葉さんの頭を掻き抱いて
「もっと頂戴」
キスを強請る。
いや"強請る"なんて可愛いモンじゃない、強要だわ、これは。
頭の片隅に追い払った一片の理性が嘲笑ってる。
"笑わば笑え"
愛欲に溺れて 塗(まみ)れて 溺死してやる。
「カズ…」
トリップしてる俺を相葉さんが呼び、チリとした痛みに意識が戻る。
胸に咲いた鬱血花。
明日グラビア撮影なのになぁ
理性がまた頭ン中で"馬ー鹿"と揶揄う。
もういいンだってば。
頭を振って邪念を追っ払う。
没頭させてよ、相葉さんに。
「まだまだ足りない…」
胸を 腰を 背中を撓らせて請う。
「もっと付けて…紅い花…」
ニヤける相葉さんの小っさな頭が下がり、旋毛が良く見えた
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