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第2章 【cast2】星司
「それ、源氏名。本名は光一。…一番光るって書いて光一」
「光一くん…?」
俺が頷くと真央はまた嬉しそうに笑う。
「光一くん、…さっきみたいに、もう一回ぎゅーってしてほしいんだけど」
真央が恥ずかしそうにモジモジしながら、小さな声でお願いしてきた。
名前を呼ばれただけでピュアな高校生のように胸がキュンとなる。
俺はそっと真央に近づいて、優しく抱きしめた。
お互いに想い合っていることを伝えたから、これは特別なハグ。
それが伝わるように強く強く真央を抱きしめて、ごく自然にキスをした。
二回目のキス。
幸せを噛み締めるように、真央の孤独を拭うように、キスは次第に深く甘く、何度も唇を重ねる。