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第2章 【cast2】星司
家に着くと、真央は物珍しそうに部屋を見回す。
(変なもの、はないよね…)
俺の部屋は割りと淡白で物が少ない。
もちろん女の子も出入りしてないし、掃除もマメにしている方だと思う。
改めて二人きり、しかも俺の部屋となると無性に緊張する。
「真央も、一人暮らしなんだよね?
「うん、ていうか…お店の寮なの。だからもう出て、これからちゃんと部屋を探すんだー」
座布団にちょこんと座って、真央はこれからについて話してくれた。
昼に掛け持ちしてやっていたという書店のバイト先で、社員にならないかという誘いがあり、それを受けようと思っているという。
「部屋探し、付き合うよ。心配だし」
俺がそう言うと真央はすごく喜んでくれた。
「それとさ、…部屋が見つかるまでここにいれば?」
「え?」
「寮、もう出なきゃいけないんでしょ?それに、俺が真央にそばにいてほしいから」
「星司くん…」